“ピアノを習うと頭が良くなる”
自宅での練習が伴う習い事、ダントツ1位!のピアノ。
子供たちがいかに自宅練習を楽しく行なってくれるか。
ピアノの先生なら誰もがそこに工夫、何か良いアイディアはないかは常に考えていると思います。もちろん、私もその1人。
先日、ピティナピアノセミナーでのピアノの練習時間に関するアンケート結果報告を拝見いたしました。
私の生徒さんたちも「どのくらい練習したら上手になれますか?」「毎日2時間練習したら弾けるようになりますか?」
とよく質問されます。
結論から言えば、何時間練習したから上手になる。ではなく、短時間でも毎日集中し意味のある練習をした人が上手になる。が正解かなと思います。
しかし、なんのために練習するのか?単純に言えば「この曲が弾けるようになりたい」「コンクールで賞を」「上手って言われたい」など色々な理由がある中で私は生徒たちに練習させる意味の奥深いところを探りたいと思い、いろいろな方向から調べていました。ピアノを弾くための筋肉の使い方、脱力の方法、様々な練習が伴うことも判明。
ですが、たどり着いたところはやっぱり「脳科学とピアノについて」色々と本を読みあさり、
結論から申し上げますと ピアノの練習=賢くなる(脳の活性化)
以前、人間性脳科学研究所所長で脳科学者の澤口俊之先生が「習い事はピアノだけで良い」と断言され、注目を浴び
東大生の半数がピアノを習っているとか、そんなことないよね..半信半疑
しかし、結局のところ結論から言うと、ピアノは脳機能をバランス良く育て地頭を良くする と、脳科学的に認められていました。
今日は、その理由を解説していきたいと思います
はじめに、ピアノを演奏する時の脳の中はどのような動きをしているのか
① 見る (ア.後頭葉視覚野)
楽譜を見て情報を正確に読み取る。音符・リズム・運指・その他指示。
どんどん先読みをする。
②作業記憶(イ.惻頭頭頂部 )
目で見た情報を、処理・理解・記憶。
③実行機能 (ウ.前頭前野)
弾こうとする次の動きを身体に伝達。
④ 弾く(エ.頭頂葉背側経路 オ.運動野)
両手・時には両足を使い、思い通りの音が出るように動かす。
楽譜を見ることで鍵盤は見れないので、頭の感覚を使い指を正しい位置に移動。
⑤聴く (カ.聴覚野 キ.言語野)
出した音を耳で聴き、思い通りの音が出せているか確認。
⑥運動の調整
だからです!ピアノの練習には体力をたくさん使います。
練習している時は集中していて気付きませんが練習をやめた瞬間、「お腹すいた〜」「眠た〜い」は頑張った証拠かもしれません!
炭水化物でこの不足分を補おうとするとご飯の量にしてお茶わん半分程度必要と聞いたことがあります。小さなおにぎり1個分くらいかな☺︎
2時間の連続演奏で腕や脳が疲れたと感じる割には、それに使われる総エネルギー量の205kcal・意外に少ないように感じるかもしれませんが、実は、これはゆっくりとしたジョギングを約45分間したときのエネルギー量に相当。
たくさんの力を使って運動しているんですね〜♪
でも、こんなことを考えてピアノを弾いている人はいないですが
ピアノを弾いている間は、この5つの動きを瞬間的に脳は継続して行っています(スゴくないですか😵)
これらの動きによって脳全体を刺激し、活性化させる事ができているそうです
話が長〜くなってしまいますので今回はこの辺にて! つづく